遺言書の9つの事例

あなたは大丈夫。相続対策には遺言書が必要。。。9つの事例

相続対策には遺言書。。。9つの事例

あなたも子供が成人して仕事も定年を迎えて、人生に一区切りついたのではないでしょうか。そして、最近時間が取れるようになって、近所の方たちとの雑談の時間も増えて、こんな話題が出たことがあるのではないでしょうか。

・○○さんとこ、息子さん同士が仲が悪く親の遺産で揉めてるみたいだよ。
・△△さんとこは、『娘さんが結婚して孫を連れて来てくれてうれしいけど、他のところに家を建てて住んでいるから、この家どうしようか。。。』と悩んでいたのを聞いたよ。

など、家の財産問題を人づてで聞いたこともあるのではないでしょうか。下の図を見てください。

遺産相続統計データ

引用元:家庭裁判所への相続関係の相談件数と遺産分割事件

平成24年とデータはちょっと古いですが、これは家庭裁判所へ『相続の相談件数』と『相続争いで裁判になった件数』の統計データになります。右肩上がりになっていて14年から24年の10年間で、確実に相続に対する問題、関心が高まってきたことが分かります。

 

これは裁判所に持ち込まれたデータなので、実際に現実で起きている相続に対する問題や相談はもっと多いと判断できると思います。

 

どのような事例で裁判争いになったかは分かりませんが、しっかりと相続対策をしていれば起きなかった問題もあったのではいかと思います。

 

先ほどの近所の話も、事前に相続の対策を取ることで、のちのち問題を回避することができます。そして相続対策の1つとして遺言書があります。あなたが相続対策を考えているなら遺言書も視野に入れておくべきです。

 

では、どのようなケース場合に遺言書を作っておくことで相続問題を回避できるか事例を挙げておきます。あなたの現在の状況と照らし合わせて似たような例があったら遺言書が必要にあるかもしれませんので読んでみてください。

遺言書が必要な事例

長男夫婦と同居している事例

長男夫婦と同居している場合、あなたが亡くなったあとに他の相続人(兄弟)たちと相続争いに発生するかも知れません。長男夫婦はあなたの看護が必要になった時に面倒や金銭的なやりくりをすべて引き受ける必要があります。長男夫婦に掛かる負担は相当な労力を使うことになります。

 

しかし、他の相続人たちはそんなことはお構いなしと、遺産を要求してくれることになります。あげくには、生前に親から多大な金銭援助があったと思いこんで遺産を多く寄こせと言うかもしれません。長男と兄弟たちの言い分がまとまらず相続争いが発生する可能性があります。

 

このような状況にならない為にも、遺言書で
『生前、長男夫婦に面倒や看護の費用など多大な労力が掛かってしまったので、私の財産を6割相続させる。次男と三男はそれを分かってほしいです。残りの財産を次男と三男で1/2ずつ相続させます。』
等の内容の遺言書を残しておくと相続争いをしなくて済むようになります。

おまけ

長男夫婦と同居していても長男はあなたの看護には一切関わらず、長男のお嫁さんだけがすべての面倒見てくれたような場合も大いにあります。あなたは少しでも、お嫁さんに感謝して遺産を渡したいと思っても相続権ないお嫁さんは遺産をもらうことができません。

 

そのような場合も、遺言書で『お嫁さんへの感謝を伝えて、財産を遺贈』する内容を書いておくようにしたほうがいいでしょう。

先妻と後妻の子たちがいる事例

現在の日本は3組に1組が離婚をしています。なので、相続時に先妻の子と後妻の子たちで相続争いが起きる可能性がります。

 

分かれた先妻は、相続権がないので相続人になれませんが、あなたとの間に子がいればその子も相続人になります。しかし、何年もその子と顔を合わせていないというのはよくあることです。

 

そこで後妻たちが財産をすべて相続してしまうと、その子の相続権を侵害することになり相続争いが勃発したりします。そのことを見込んで生前に遺言書で、先妻の子の相続財産を指定しておくことで相続争いにならなくて済むことになります。

中小企業の経営権の事例

日本の企業は、9割以上が中小企業です。その中には経営者がそのまま社長というケースがほとんどになると思います。あなたが何らかの事業をしていて経営者だった場合に、息子たちにその座を継がせるときが来ると思います。その時に、息子たちで経営権をめぐって争いが生じる可能性があります。

 

生前に、あなた自身で遺言書を作成して、経営を誰に譲るのか記しておくべきです。そして、他の相続人のことも配慮して事業用の財産と他の財産をしっかり分けて書いておくようにします。

おまけ

あなたが農業経営者でも 遺言書が必要になります。あなたの財産が農地しかなかった場合も誰に繋がせるか検討が必要になってきます。長男に全ての財産を継がせた場合、他の相続人は財産が行かなくなりもめる原因になります。

 

また現在の農業は担い手がいなく農業を継ぐのにも大変難しい状況にあります。 相続人も農業を継ぎたくないと思っているかも知れません。その場合は、生前に相続人の意思を確認し農業をたたむなりして農地を手放すのも一つの考えになります。

お孫さんへ土地の財産を渡したい事例

孫も成人して家を建てようと検討している場合もあるかもしれません。 あなたが可愛い孫に土地を渡したいと思っても相続権がないので相続人になれません。

 

この場合には遺言書で財産を分け与える内容を作成しておかなければ 、土地を渡すことができません。しかし、お孫さんに財産を渡す時には気をつけなければいけないことがあります。それは他の相続人の遺留分を考慮して遺言書を作成しなければ、相続のもめ事になるので気をつける必要があります。

内縁の妻へ財産を渡したい事例

内縁の妻という言葉を聞いたことあると思います。内縁の妻とは役所に婚姻届を提出していない法律上の婚姻関係にない夫婦同然のような関係のことです。

 

その内縁の妻に財産を渡したいと思っても相続する権利がないので、財産を受け継がせることはできなくなってしまいます。よくニュースなどで芸能人の方が実は内縁関係だったという話を聞くことがあります。そのまま遺言書を作成せずに亡くなってしまえば、兄妹姉妹に財産が行くことになり内縁の妻と相続人の兄弟姉妹で争いになる原因になります。

 

例えば、あなたが最後まで看取ってくれた内縁の妻に財産を全て渡したいと思っても相続人ではないので、兄妹姉妹に財産が行くことになってしまいます。それでは、内縁の妻はあまりにも可哀想で仕方がないと思います。

 

その場合に『私のすべての財産を○○に遺贈させます。』という内容の遺言書を作成しておく必要があります。

認知症の妻を残していく事例

妻が認知症だった場合、あなたが生きている間は妻の面倒を見ればいいですが、妻を残して先になくなってしまった場合を考えると心苦しいと思います。妻の将来を考えて財産を残す内容、息子娘たちに妻の看護を頼む内容の遺言書を作成しておいたほうがいいでしょう。

 

例えば、妻に土地建物を相続させる。息子娘たちに母の看護費用を平等に出して面倒を見て行ってもらいたい、その他の財産は息子娘たちで半分ずつ相続させます。

 

また、その他の対策として後見制度を利用するような手続きの請求の内容を書いておくのも1つの手です。。

あなたに子がいない事例

あなた夫婦に子がいない場合、財産は配偶者と実の親または兄妹姉妹が相続人になってしまいます。
そんな兄妹姉妹が、あなたの財産を目当てにしていることがあります。最近こんなことが起きていれば危険です。
・最近兄がよく家に遊びに来る。
・妹が、将来の話をしてくる。それもお金の話
・姉が、親切に手土産を持ってくる。
など、のようなことが起きてればあなたの財産を考えているかもしれません。

 

しかし、あなたはそんな兄妹姉妹に財産を渡したくないと思っていても、法律上で相続人になってしまいます。それを回避するために、夫婦で遺言書を作っておくことをお勧めします。

 

例えば、『私のすべての財産を妻に相続させます』『私の全ての財産を夫に相続させます』という同じ内容の遺言書を各自作っておくとといいでしょう。そうすれば兄弟姉妹に財産を行くことはなくなります。

おまけ

兄妹姉妹には遺留分がないので、相続する権利がなくなります。

亡くなったあとの葬儀内容を決めておきたい事例

あなたが亡くなった後の葬儀の準備などは、すごく大変なものです。相続人は悲しみに暮れる暇もなくせっせと準備をしなければいけません。

 

そうならないためにも、遺言書で葬儀の方法などを決めておくのことも重要です。

・住職名を指定しておく。
・葬儀費用を別途準備しておく。
・葬儀には誰を呼ぶか指定しておく。
・葬儀方法を指定しておく。

などの内容を書いておくといいでしょう。

伝えたいメッセージがある事例

亡くなった後にどうしても伝えたいことがあれば、遺言書で伝えるができます。
例えば、

・相続人たちに感謝の気持ちを伝えたい。
・今後私がいなくても、ともに協力して生きていってもらいたい。
・配偶者への感謝の気持ちを伝えたい。
・まだ生まれていない息子にメッセージを残したい。

などです。

 

この気持ちを伝えることで、遺言書が偏った内容でも相続人たちはあなたの気持ちと思って汲み取ってくれるので、相続時に揉めないようになります。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。事例を見てあなたに会ったことはありましたか。

 

あれば、遺言書を作っといた方がいいかもしれません。うちはそんなことでは揉めないよと思っていても、相続人たちはあなたの思ってるようなことを思っていないかもしれません。

 

もしかしたら、財産を多く欲しいと思っているかもしれないです。お金が関われば血が繋がっている兄妹姉妹でももめる原因になります。

 

冒頭で説明したように、年々相続争いが増えてきています。 遺言書を作成しておくことで、多くの相続争いが回避できます。私は仕事柄そのような場面に出くわしたことが多くあります。その時に遺言書があればなぁ、無事に相続問題が解決するのに。。。と思ったことも多くありました。

 

なので、うちは相続問題なんか起きないと思わず、いつそのようなことが起きてもいいように相続対策は必要です。


page top